友人が自宅の庭で収穫した
サクランボの写真をSNSにアップしていて
真っ赤なサクランボは
季節の変わり目を感じますね。
桜の実じゃないのに
なんでサクランボなんだろうと思いつつ
写真を見ていると
自分もちょっと育ててみたいような
誘惑にかられて調べてみました。
サクランボの木の育てやすい品種は?
サクランボの基本的なサイクルは
12月~3月が植え付けの時期で
4月の中旬が開花期です。
5月中旬~6月中旬が収穫期で
7月下旬~8月と
12月~2月に剪定します。
サクランボはバラ科で
桜桃(オウトウ)とも呼ばれ
スモモやウメと同じ系統です。
一般的なサクランボは
甘果オウトウと言って
「佐藤錦」「紅秀峯」などの
ブランド品種があり生食できます。
反対に酸果オウトウと言って
酸っぱくて生食できない品種は
ジャムやお菓子の原料となり
家庭菜園には向かない品種です。
家庭菜園では中国オウトウと言って
暖地桜桃やミザクラと呼ばれる品種が
開花が早く栽培が簡単で
よく結実するので人気となっています。
サクランボの木の育て方のポイントは?
「苗の準備」
サクランボは1本だけでは
実をつけないのが多く
異品種を
人工授粉させる必要があります。
ですから
異なる品種の苗を2本以上準備しましょう。
「植え付けの時期」
鉢植え、地植え共に
苗の植え付け、植え替えは
12月から3月が適しています。
・鉢植え
苗木よりも2まわり程度大きな
深い鉢と土を用意します。
土は水はけや水もちがよければ
どんな土でも大丈夫です。
市販の土を使うなら
赤玉土(小粒)7~8
腐葉土2~3の割合で
混ぜたものがよいでしょう。
1.鉢の底から高さ半分弱程度の土を入れます。
2.苗を鉢の中心に置き
鉢の縁から下2cmほどの高さまで
土を入れます。
3.たっぷりと水をまいたら植え付け完了です。
・地植え
- 日当たりのよい場所に
直径80cm、深さ60~80cmの穴を掘ります。
- 株の間隔を4~5mあけ
苗木を植え付けて完了です。
「水やりと肥料」
・水やり
鉢植えの場合は
土の表面が乾いたら鉢底の穴から
流れ出るくらいにたっぷりと水を与えます。
地植えの場合は
日照りが長く続いてよほど乾燥しない限り
水やりは必要ありません。
・肥料
鉢植えの場合は
2月、5月、10月に肥料を与えます。
地植えの場合は
2月と10月に肥料を与えます。
肥料は有機質肥料や
リン酸の多い化成肥料がよいです。
「人工受粉」
花が五分咲きと満開のときに
他の品種の花粉を綿棒の先につけ
受粉させる花のめしべにこすりつけます。
「収穫」
5月中旬から6月中旬が
サクランボの収穫時期です。
花が満開になってから
15~20日で実がつきはじめ
40~50日ほどで色づきます。
実全体が真っ赤になったら
一粒ずつ手やハサミで
摘み取りましょう。
サクランボの木の手入れの仕方は?
「剪定」
基本的に伸びすぎた枝や
込み合っている枝等の
不要な枝だけを
剪定していく程度にとどめます。
剪定の時期は
12月から2月と
7月下旬から8月頃が適しています。
「摘果」
実がつきすぎると株が弱るので
実の個数を制限します。
1か所あたり2~3個残し
それ以外は摘み取ります。
「雨除け」
梅雨頃に実が成熟しますので
雨に当たらないようにします。
実が雨にあたると裂けてしまいます。
サクランボの木の育て方のまとめ
サクランボは
育てるのが難しいと言われます。
その理由は
手入れが難しいのではなく
こまめに株をチェックして
手をかけることが必要なため
手間が大変だからです。
でも手をかければかけるほど
それに応えておいしく育ってくれます。
ぜひ一度挑戦してみてはいかがでしょうか。
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